【世界初】「死んだ心臓」を蘇生させた、移植手術が成功!

2014年10月24日、シドニーで世界初の「死んだ心臓」の移植が成功した。この心臓は蘇生される前に、約20分間にわたり機能を停止していた。これまで、移植に使われる心臓は、脳死状態にあるドナーの生きている心臓に限られていた。

機能停止を確認した後に心臓を摘出。特殊な液体に浸した後に、血液と酸素を送りながら保存できる機材に一時保存させ、機械的に血液を循環させる。すると徐々に心臓は鼓動を再開し、蘇生される。

20分間停止していた心臓が蘇生、移植できる方法が開発されたと言う事実は現在の臓器提供に大きな革命を起こす。移植のために利用可能な心臓はグンと増え、救われる命は3割程増えるだろうと言われている。

■手術を受けた患者の容態は?

手術に成功した患者は3名いる。最初の手術成功例の患者は数ヶ月前に手術を行った57歳の女性だ。彼女は手術前、寝たきりの状態だった。しかし、インタビューに答えるその様子には、驚きだ。

「私の症状はとても重く、辛い物でした。でも今は別人みたいです。1日に3km歩くことだってできるんですから」

他の2人の患者に関しても術後の経過は良好、回復に向かっているようだ。手術を受けたという44歳の男性も完全復活を遂げ、もう1人に関しては最近手術を行ったばかりで、未だ療養中のようだが、順調に回復に向かっているらしい。(2014年10月現在)

死亡した心臓を蘇生させて移植できる今回の技術で、救われるであろう患者の数は計り知れない。

Reference:Dead Heart Transplanted into Patients in Huge Medical Breakthrough on MASHABLE

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。