人工組織移植によるブタの「勃起不全(ED)」の治療に成功【研究結果】
勃起不全(ED)に悩んでいる人に朗報、かもしれない——。
「South China University of Technology(華南理工大学)」の研究チームが、人工組織を使ったブタの勃起機能の回復に成功したらしい。なんでも、勃起の維持を司る「tunica albuginea(白膜)」という組織を作り出したんだとか。
人工組織をブタに移植したところ、勃起機能は正常にほぼ近い状態にまで回復したとのこと。また、手術をしてから1ヶ月が経過しても、再びEDになることはなかったんだそう。
©2022 Elsevier Inc.
EDは、不安やストレスなど精神面の問題はもちろん、身体的な損傷が原因となるケースもある。今回の研究が人間に応用できれば、後者の治療法として期待ができるという。
ただ、身体的な損傷の場合、白膜のほかに血管や神経などもダメージを受けることが多いらしい。そのため、研究チームは今後ペニス全体の修復に焦点を当てていくとのこと。
治療は簡単ではないといわれている、フィジカル面が原因のED。さらなる研究が成功し、多くの男性が救われることを願いたい——。
Reference: Bionic artificial penile Tunica albuginea, Scientists Reverse Erectile Dysfunction in Pigs Using Synthetic Tissue
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