その水、大丈夫?マイクロプラスチックを飲料水から取り除くために使うものとは

「世界中の飲料水サンプルの83%、米国のサンプルの94%にマイクロプラスチックが含まれている」という研究結果がある。

この事実にショックを受けてしまうが、朗報がある。最近の研究で、木くずや植物由来の材料でプラスチックを効果的にろ過できることが明らかになってきたのだ。

ブリティッシュコロンビア大学が主導する研究チームが開発したのは、木くずとタンニンで構成されている「バイオキャップ」というフィルタリング技術。タンニンを含んだ木くずが、水のカラムから95.2〜99.9%のマイクロプラスチックを除去することに成功した。

プロジェクトの主任研究者であるオーランド・ロハス氏は、「洋服からのマイクロファイバー、洗剤や石けんのマイクロビーズ、食器や容器、包装からのフォーム、ペレットなど、さまざまな種類のマイクロプラスチックをほぼ完全に除去することができた」と述べているが、この研究はまだ試験段階。

本格的に採用されれば、マイクロプラスチック問題において非常に自然で効果的な解決策になると期待されている。

ところで、マイクロプラスチックを飲むと、私たちの体にどんな影響があるんでしょうか?

WHOによると、飲料水中のマイクロプラスチックによる健康被害について確かな情報はないけど「情報不足」を指摘していて、且つ環境へのプラスチックの入り込みを一般的に厳しく管理することを推奨しているみたい。今回開発された「バイオキャップ」技術は、人々の不安を軽減するだけでなく、持続可能な解決策として大きな期待が寄せられているのも納得ですね。

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