泥水をあっという間に「飲み水」へ変えるポータブル浄水器がすごい
もしも、どんなに汚れている水でも、すぐに飲料水に変えてしまう魔法のボトルがあったら…。
アメリカに住むマイケル・プリチャードさんは、2004年スマトラ島沖地震での津波被害をテレビで見たとき、被災した人々が何週間も汚れた水を飲まなければならないという現状に驚愕したそうです。
母国で水をめぐる
銃撃戦
その数ヶ月後には、ハリケーン・カトリーナがアメリカ沿岸を襲いました。
「アメリカは世界有数の先進国だ。心配いらないだろう」
と思っていたマイケルさんでしたが、実際は水が届くのに5日もかかり、水を巡って銃撃戦が起こることもあったそうです。その光景を見て「どうにかしなければ…」と思い、何度もの試行錯誤の末、ボトルを作り上げたのです。
この「LIFESAVER bottle」の特徴は、大きく分けて3つ。
01.
圧倒的な「ろ過」品質
マイケルさんによると、地球上で一番小さな細菌は200ナノメートル(0.2マイクロメートル)、1番小さなウィルスは25ナノメートル(0.025マイクロメートル)だと言われているそうですが、一般的な携帯浄水器のフィルターの穴のサイズは100~200ナノメートル(0.1~0.2マイクロメートル)のため、これらの細菌を簡単に通してしまいます。
対して「LIFESAVER bottle」のフィルターの穴のサイズは、15ナノメートル(0.015マイクロメートル)で、さらに活性炭フィルターを採用しているため、農薬、鉛や銅などの重金属といった科学的残留物をシャットダウン。塩素や硫黄などの不純物から出る変な味や臭いも除去してくれます。
02.
「ろ過スピード」が早い
ろ過流量は1分あたり2.0リットルで、飲み水を確保するのに長い時間待つ必要はありません。
また、ろ過手順も非常に簡単。「LIFESAVER bottle」に、ろ過する前の水を入れ、ボトルの蓋を閉じ、数回ポンプするだけ。
03.
安心安全の水がずっと飲める
「フェイルセーフシステム」という機能があり、このフィルターは、合計6,000リットルをろ過してくれ、それを超えると自動的にフィルターが使えなくなるというもの。これによって、知らない間に汚い水を飲み続けている、ということはなく、フィルターを交換すればまた綺麗な水を飲むことができます。
また、LIFESAVER bottle自体の重さは、635グラム。もしものときに備えて、災害バッグに入れておくのもいいかもしれませんね。
自然災害時の
救世主になるか
より大きな容量のLIFESAVER jerrycanなら、20,000リットルのろ過容量があり、家族4人が5年間生活できるだけの飲み水を確保することができます。これは現在イギリス軍の作業にも採用されており、自然災害の現場などで役に立っています。もちろん自然災害のときだけでなく、山登りやキャンプ、発展途上国での旅行など、様々なシーンで使えます。