高効率で省スペースな「風力発電システム」がノルウェーに登場!
西洋を中心としてリニューアブルエナジーの導入が加速する中で、発電の基盤となる発電システムも、絶えず進化を繰り返している。
ノルウェーの風力発電企業「Wind Catching Systems」が開発する風車は、従来の風車の5倍も効率的だという新しいタイプの洋上風力発電施設。
高さ約300メートルの大きな平面のユニットには、規則的にタービンが設置されており、広大な面積を活かして、海上に吹く風を電気に変えることができるのだ。
Copyright 2021 Wind Catching Systems AS
通常の風車は、損傷の恐れがあるため、強すぎる風が吹く際には回転に制限をかける必要があるが、同システムでは、より高い風速でもエネルギーを生成することで、その効率は2.5倍ということ。
更に、通常の風車より約2倍の掃引面積を持つため、システム全体で約5倍となる高効率化を実現している。
1つのシステムが生み出すエネルギーは、ヨーロッパに住む約8万世帯が必要なエネルギーに匹敵するようだ。
また、システムの設置に必要な面積は、通常の風車を個別に設置するのに比べて、大幅に小さくなり、製造・メンテナンスにおける費用も大幅に下げられるのも大きな利点。
周囲を海に囲まれた日本でも、洋上風力発電には大きな注目が集まっている。可能な限り早い導入を進めて、脱炭素社会に向けて動きを早めて行きたいところだ。
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