「カプセルフリー」のコーヒーカプセルって……?
先月、スイスのスーパーマーケットチェーン「ミグロ(Migros)」が、廃棄物ゼロのコーヒーカプセル「CoffeeB」を発売した。
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じつはこれ、厳密に言うとコーヒーカプセルではなく、「カプセルフリー」のコーヒーボールだ!
ミグロいわく、世界では毎年約630億個のコーヒーカプセルが販売され、約10万トンの廃棄物が発生しているのだそう。
そこでミグロは、通常のコーヒーカプセルに使われるアルミニウムとプラスチックを使用せず、より環境に負荷の少ない商品を作ることに成功。
同社のコーヒーボールは藻類でできた薄いフィルムに覆われており、酸素バリアのおかげで香りや味がとぶことはない。しかも、飲み終わったらフィルムは庭で完全に堆肥化が可能ときた。数週間もおけば微生物が分解してくれるそう。
また、使われるコーヒー豆はフェアトレードと有機認証を受けた作物から調達しており、卵ケースのようなパッケージもリサイクル可能なものを使用。とことんサステナブルを追求した商品となっている。
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このボールは同日発売された専用マシンでのみ使えるが、使い終わった1分後には自動でスタンバイになるため、電気代の心配は無用!
マシンの大部分はリサイクルされた材料で製造されており、こちらも環境にやさしい仕様に。
カプセルとマシンは、現在スイスとフランスそしてミグロのオンラインショップから入手でき、2023 年春にはドイツでも発売される。
海外からの関心も高いため、他の市場でも今後入手可能となる予定だ。
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