「パリ協定」の目標を達成するには、今以上の努力が必要【UNFCCC最新報告書】
2015年にパリ協定で設定された「1.5℃目標」。
産業革命以前に比べて、世界の平均気温上昇を1.5℃に抑えるという内容だが、このままの活動だけでは目標達成は難しいようだ。
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局の報告書が指摘している。
この報告書によれば、現在の二酸化炭素排出量などをもとに気温上昇幅を計算すると、2.1℃〜2.9℃になるとのこと。私たちは今以上に努力をしなければいけないようだ。
ただし、悪いニュースだけではない。
昨年、2030年までに2010年比で13.7%二酸化炭素排出量が増加するという数値が出ていたが、今年は10.6%に。2030年までに45%削減を実現しなければ、パリ協定の目標は達成できないと言われているが、少しずつ気候変動対策の効果は表れているようだ。
気候変動の不可逆変化が起きることを防ぐために、自分の日常生活を見直してみるといいかもしれない。
Reference: Nationally determined contributions under the Paris Agreement. Synthesis report by the secretariat / UNFCCC, Long-term low-emission development strategies. Synthesis report by the secretariat / UNFCCC
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