来るべき「100億人時代」、世界の食糧危機を「藻類」が救う。
10月5日、海洋科学専門誌『Oceanography』に、2050年までに100億人を養うことができる方法に関する論文が掲載された。畜産の代わりに藻類を栽培すれば、世界の食糧危機を回避できるかもしれないそうだ。
前提として、今、世界の人口は増え続けており、2050年までにおよそ100億人に近づくと言われている。それだけの人を栄養の観点から養うとすると、世界の食糧生産は最大で56%増加しなければいけないとのこと。
つまり、現在の方法を踏襲しているだけだと、確実に限界がきてしまうのだ。そこでスポットライトが当たったのが藻類。
藻類は栄養価が高く、私たちが必要とする栄養素の一部を供給してくれるのだとか。さらに、畜産と比較して二酸化炭素排出量が低いため、環境に負荷をかけずに栽培が可能だという。
畜産よりも非常に狭いスペースで栽培ができる点も大きな特徴のひとつとのこと。
私たちの食生活はどのように変化していくのだろうか? 本当に藻類ばかりを食べる世の中になるのだろうか?
Reference: Transforming the Future of Marine Aquaculture: A Circular Economy Approach / Oceanography
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