曲線美が過ぎる!ザハ・ハディド・アーキテクツの「新型ヨット」

その見た目、スタイリッシュ過ぎる……。

イタリアの造船会社「ロッシナヴィ(Rossinavi)」と「ザハ・ハディド・アーキテクツ(ZHA)」が共同で設計した「Oneiric」が発表された。

まず注目したいのは流れるような曲線美

それもそのはず、波の流動性と躍動感をイメージした造形なんだとか。“曲線の女王”と称えられたザハ・ハディドだが、そのデザイン性がZHAのチームに受け継がれていることがよくわかる。

同社公式サイトによると、今回発表されたOneiricは「妥協のないデザインとエンジニアリングにより、海の健康を優先しながら、オーナーとゲストにこの上ない体験を提供する、サステイナブル・ヨットの新時代を切り開くものである」とのこと。

© zahahadidarchitects/Instagram

外見は「美しいヨット」
中身は「環境に優しいヨット」。

“フル電力モード”によって、炭素排出量ゼロで丸一日クルージングが可能なんだとか。日が出ている時間帯はヨットに組み込まれた3層のソーラーパネルで効率的に給電。さらに、エネルギー消費量とバッテリーの状態をAI搭載のコントロールセンターでモニタリングできてとってもスマート。

環境配慮型のヨットを生み出した背景には、海の生態系保全への思いがあったようで、ロッシナヴィの技術革新とサステナビリティの理念も、太陽光をエネルギーに変え、地球の年間酸素生産量の半分以上を供給する海洋藻類、植物プランクトンから着想を得ているのだそう。

ZHAも海の保全活動について、「この何十億という微細な生物は、私たち全員が協力することで、より健全な環境づくりに貢献できることを教えてくれている」と強調。

スタイリッシュでサステイナブルな「Oneiric」。内装やインテリアもこだわっているそうで、いつか環境に優しいクールな船上パーティーをしてみたいものだ。

Top image: © Oneiric yacht design: Zaha Hadid Architects 2022 , Render: courtesy of Rossinavi 2022
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。