「踊る来場者の体温」で発電するグラスゴーのナイトクラブ
2021年11月に気候サミットの開催を控えるグラスゴーでは、各企業や施設による気候変動への取り組みに対する熱が高まっている。
そして、同地に構えるナイトクラブ「SWG3」も、新しい取り組みを発表。
なんと、クラブで踊るダンサーたちの“熱”を利用して、発電を行うシステム「BODYHEAT」を今年中に施設に設置するらしい。
クラブで人々が踊る時には、平均で約100ワットほどの熱が個人の身体から放出しており、すべて空気中へと放出されている。このエネルギーを発電に利用して、電気に変えることで、年間約70トンのCO2削減に繋がるようだ。
発電した電気は、冷房機能に使用するほか、照明、サウンドシステムの電気、そして貯蓄を行うことも可能だという。
大勢の人々が音楽で踊るとき、たくさんのエネルギーに圧倒されることがあるが、まさかそれを電気に変えるシステムが誕生するとは……。
また「SWG3」は、この「BODYHEAT」システムをはじめとして、近い将来に建物全体でカーボンニュートラルなナイトクラブを目指すと宣言をしているようだ。
建物の特徴に合わせたサステイナブルな発電方法。もしかしたら、ナイトクラブの主流なエネルギー調達の形になるかもしれない。
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