遂に現実味を帯びる「ガソリン車根絶」の未来。VOLVOが拍車をかける
EV車をお持ちの人もそうでない人も、こんなことを考えたことはないだろうか。「ワイヤレスチャージだったらいいのに」と。
当たり前すぎて気にもならないことかも知れないけど、言われてみれば、電気もガソリンも、バルブを開けてチャージする。これが自動車の現状だ。
近年、特に欧米ではガソリン車両撤廃への動きが本格的に進んでいて、企業はこういった需要を感じ取っている様子。
そして最近注目されているのが、EV車の「ワイヤレス充電」技術。
© 2022 Volvo Car Corporation
この流れを汲んで、今月3日に「ボルボ」が同社初のワイヤレス充電機能のテスト運用計画を発表した。
具体的には、ワイヤレス充電機能を搭載した最新SUV「XC40 Recharge」をタクシーとして試験運用するというもの。
ボルボの本拠地であるスウェーデン・イェーテボリにて、タクシー業者「Cabonline」が今後3年間にわたって車両と充電機能を使用し、その実用性について評価していくとのこと。
ちなみにこのテストは、イェーテボリが掲げる「イェーテボリ・グリーンシティゾーン」という、2030年までに交通手段のガス排出を完全に無くすことを目指す構想に沿ったものだそう。
テストが成功しワイヤレスEV充電の有用性が実証されれば、8年後にはイェーテボリからガソリン車両が消えるかもしれないということだ。
いよいよ現実味を帯びてきた「ガソリン車撤廃」。
2030年までに全車両を完全EV化することも発表しているボルボは、次世代の自動車業界牽引の一翼を担っていくことだろう。
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