無骨なギャング面も、今では愛すべき草食系

米「ゼネラルモーターズ(GM)」が、EV車両を非常用電源として利用できるようにする計画を発表。

今夏からテストされるパイロット車両には、双方向性の電力供給システムが搭載され、自宅への公共電力の供給が停止した場合でも、車両からの電力に切り替わるということだ。

GMのコメントによると、このプログラムは顧客に電力安心をもたらすだけでなく、カリフォルニア州が掲げている温暖化ガスの減少目標にも貢献できるものだという。

これは公益事業社「パシフィックガスアンドエレクトリックカンパニー(PG&E)」とのタッグによるもので、まずはサンフランシスコデトロイトでPG&Eのサービスを受けている住宅に実装される。供給エリアは順次拡大していく見込みだ。

拡大するEV車の需要に対応するため、GMは2025年までにEV車の生産能力を100万台以上増加させると発表している。

ハマーやシボレーをはじめ、無骨な“マッスルカー”を象徴する存在であったGMだが、今はエコな非常用電源を提供する草食系へと様変わりを見せている。

PG&Eとの連携は継続していくとのことで、これからもEV技術を推し進めていくだろう。

Top image: © General Motors
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。