世界初!ユナイテッド航空が「バイオ燃料」のみで旅客機を運行
米国ユナイテッド航空が12月1日、持続可能な燃料(SAF)を100%使用して旅客便を運航したことを発表。
これは、再生可能燃料のみを使用した商用飛行として、世界初の出来事であるようだ。
今回使用したSAFは「バイレント」という企業が開発したもの。トウモロコシ、ビート、サトウキビ由来の砂糖を使用して、ジェット燃料に必要な化合物を製造しているらしい。
また現在、航空機におけるSAFの使用は最大50%しか認められていないということで、今回は片側1基のエンジンの1つを100%SAFで稼働させた。
今回のフライトで問題なく運行することができたので、同社は両エンジンを100%SAFで満たしても安全な運行が可能であることを証明したようだ。
100%再生可能なこの未来の燃料だが、現時点では石油由来のジェット燃料に比べて価格が約4倍となっていることが普及の妨げにもなっている。
しかし、今後の需要拡大によって、大量生産によるコストダウンも見込めるため、国や大企業が主導して、SAFの導入が業界では進められるようだ。
一方で、米国では電気を利用した飛行機も開発中!
炭素を排出せずに空の旅を楽しめる時代が、もうすぐそこまできているかもしれない。
Top image: © 2021 United Airlines, Inc.