「バイオマス原料」を使った日本国内製造初の「食品保存用ラップ」

環境課題として挙げられることの多いプラスチック問題。食品の保存やおにぎりを握るときなど、現代生活で不可欠な便利アイテムでもある食品用のラップフィルムもその一因に。

そんな問題へのアプローチともいえる食品保存用ラップが、11月1日(月)から発売されることになった。

「宇部フィルム株式会社」が開発した、日本国内製造初となる“さとうきび由来”バイオマス原料を配合した「耐熱ラップeco」だ。

©宇部フィルム株式会社

サイズは30cm×50mと、22cm×50mの2種類。

原料のうち、約25%をグリーンポリエチレンを使用。グリーンポリエチレンは”さとうきび”が育成過程に吸収する⼤気中のCO2と、焼却処分をした際に排出するCO2が相殺されプラスマイナスゼロになるという理論により、カーボンニュートラルな原料といわれている。

また、化石原料依存度を低下させることで、地球温暖化の防止に貢献できると期待されているのだ。

©宇部フィルム株式会社

バイオマス原料のほか非塩素系素材を使用しているため、燃やしても塩素系ガスやダイオキシンが発生しない。

「日本バイオプラスチック協会」が定めた「バイオマスプラマーク」も取得。外箱も印刷部分のインキの一部にバイオマスインキを使うなど環境へ配慮。

地球環境問題の解決に貢献する方針のもと開発された耐熱ラップ。これからの生活に不可欠になるのは、こういった環境負荷の少ないアイテムといえるだろう。

©宇部フィルム株式会社
Top image: © 宇部フィルム株式会社
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