「ザハ・ハディド・アーキテクツ」が描く、何も無駄にはしない万博計画【ODESA EXPO 2030】
無駄のないデザインというと、「シンプル」「余計なものがない」などを思い浮かべるだろう。しかし、「Zaha Hadid Architects(ザハ・ハディド・アーキテクツ)」のプランこそが、真の意味で無駄のないデザインなのかもしれない——。
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これ、第171回BIE(博覧会国際事務局)の総会で発表された、ウクライナの都市オデッサでの万国博覧会計画。
「無駄のなさ」を極限まで突き詰めたような設計で、なんと万博終了後はモジュールをウクライナの復興支援として寄付できるんだそう。
例えば、校舎として活用したり、医療施設やオフィスなどをつくったりができるとのこと。しかも、荷船に収まるように設計されているため、ウクライナの主要都市への搬入が簡単なんだとか。
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また、建設や解体が簡単にできるのも特徴の1つ。
モジュールシステムとデジタル技術を採用することで効率よく設置や撤去作業が行えるため、建設にかかる時間とコストの削減や、CO2排出量のカットが期待できるんだそう。
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ザハ建築が描く、未来へとつながる万博。これぞ、「無駄のないデザイン」の極地といえるのではないだろうか——。
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