グッドデザイン&ウッドデザインのW受賞!森のなかの「こども園」
豊かな自然が広がる宮城県黒川郡大和町にただずむ、学校法人たちばな学園「みやの森こども園」。
約5万㎡の広大な敷地を持つ同施設が、グッドデザイン賞とウッドデザイン賞をダブル受賞した。
©株式会社ジャクエツ
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すべての保育室から豊かな森を望むことができ、敷地の大半を占める森の遊歩道では、子どもたちが植物や虫などの「発見」を体験できる。
建物は柱や梁を子どもたちに見せるために木造となっており、遊戯室とエントランスホールを中心に、東側は小さな中庭を囲む0〜2歳児の保育室、西側は高窓から光が降りそそぐ3〜5歳の保育室を構える。
しかも、すべての部屋から自然に囲まれた外廊下にアクセスできるという設計。その外廊下やテラスの軒には、子どもたちの未来に健全な森を残すため、県産材CLTが採用されている。
抜群のロケーションを生かし、周囲の自然と調和するデザインなどが高く評価された結果の、グッドデザイン賞受賞となった。
また、木を使ってさまざまな社会課題を解決するモノ・コトを表彰するウッドデザイン賞では、とくに心身を健やかにすること(well-being)の実現が期待されるものに贈られるハートフルデザイン賞を受賞。
温もりある木造空間は、子どもたちの心身の成長や豊かな感性を育んでくれるはずだ。
Top image: © 株式会社ジャクエツ