ニッポンの「古木」がニューヨークに。「素材図書館」で展示

100年以上、暮らしを支えてきた古民家にある古木に新たな生命を吹き込む──。

古民家の移築再生をテーマに建築施工をおこなう「山翠舎」が再利用のため収集してきた上質な木材「古木/Koboku」が、今年4月、世界最大の“素材”の図書館「Material ConneXion」に登録。展示が開始された。

「Material ConneXion」は、世界中から集められた先端素材を検索・閲覧でき、素材メーカーとデザイナーの交流の場として機能する世界最大のマテリアルライブラリー

古木は、現代建築では珍しい樹齢100年以上のマツやケヤキの大木が使われていることも多く、革新性改良といった側面だけでなく、サステイナビリティの観点から、昨今世界からも注目される“古くて新しい素材”だ。

空き家となって地方に点在する古民家は、2033年には50万戸に達するといった予測もある。ただ取り壊しただけでは廃材となる木材を「古木/Koboku」として、世界各国の企業・開発者・デザイナーに発信することで、考えもしなかった古木の新しい活用方法が見つかるかもしれないと、山翠舎は期待を寄せる。

ちなみに、山翠舎の倉庫には、現在も5000本以上の古木が大切に保管されているそうだ。

Top image: © 株式会社山翠舎
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