未来の建築のあり方を伝える、サンパウロに咲いた「ネスカフェ」のポップアップストア
ブラジルのサンパウロに誕生した「ネスカフェ」のポップアップストア「Dolce Gusto Neo」が、サステナブルだと話題になっている。
©Leonardo Finott
設計したのは、同国の建築事務所「Estudio Guto Requena」。
生分解性素材を使って3Dプリントしたそうで、解体後は木材をリサイクルしたり、漆喰の部分を肥料として活用したりできるそうだ。
また、コーヒーマシンには海洋ゴミをリサイクルして作られたプラスチックが使われているんだそう。
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店舗のデザインはというと、コーヒーの花から着想を得ているらしい。5つの軸をベースにしたドーム型のフォルムが、コーヒーの木に咲く5枚の花びらを表しているそうだ。
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アーチ部分をガラス張りにすることで、明るくて開放感のある空間を実現。また、軸となる部分は商品ディスプレイとして活用しているんだそう。
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このポップアップストアは約2年後に解体される予定のため、「Estudio Guto Requena」は建築方法だけではなく解体方法も重要視したとのこと。
今回の建築を通して、気候変動に対処するために建築方法や素材などを見直す必要があることを伝えているそうだ。
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わずか2年で解体してしまうなんて、なんだか勿体無い気がするが……解体後の未来も含めて設計するのが、これからの建築のあるべき姿なのかもしれない。
Top image: © Leonardo Finott