中国で超高層ビルの建設ラッシュに大幅規制!その理由は?

先日、「中国国家発展改革委員会」が中国内における超高層ビルの建設審査を厳格化する方針を発表した。

じつは中国では、既に高さ500m以上の建築物建設が規制されていたが、今回の方針では、250m以上500m未満の建築物に関しても、厳しい規制を設けられることが明らかになったようだ。

経済力の象徴とも言える超高層ビルの建築ラッシュは米国で始まり、その後アジア諸国やアラブ諸国に同様の流れが。

現在、世界一高いとされる建築物はドバイ「ブルジュ・ハリファ(828m)」だが、2020年時点の世界中にある400m以上の超高層ビル90棟のうち、半分を超える53棟中国に存在しているらしい。

しかし、超高層ビルはガラスを多用した巨大な外壁を持つことから、太陽光を反射。周辺地域の気温を上昇させる「ヒートアイランド現象」の大きな原因にもなっている。

さらにエネルギーの観点から見ても、建設コスト運用効率炭素排出に問題があり、超高層ビルはサステイナブルな建造物ではない、とされているようだ。

今回の発表には、中国が考えるグリーンスマートな新しい都市計画を構想していることを大きく反映していると思われる。

超高層ビルが立ち並ぶ夜景は中国の一大名物ともなっているが、未来の中国は、よりエコでクリーンな都市になっているかもしれない。

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