【この発想はなかった・・・】ビル火災に駆けつける「空飛ぶ消防士」

中東屈指の世界都市、ドバイの消防局(民間防衛局)が、緊急災害用の設備補強に“ジェットパック”の採用を発表。ニュージーランドのメーカーとの契約締結のニュースが大きな話題となっている。そこには、超高層ビルが乱立するドバイならではの悩みがあった。

ビル火災に駆けつける
“空飛ぶ消防士”

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現在、世界一の高さを誇るビル「ブルジュ・ハリファ」をはじめ、超が付く高層ビルが立ち並ぶドバイ。火災が起きた際、上層階に取り残された人の救助を、どれだけ迅速にできるかが人命救助のカギを握っている。ドバイの消防局が数年前から目をつけていたのが、ニュージーランドのMartin Aircraft社の製作するジェットパックだ。今回、無人機を含む20機の購入が決定。近く、消防士たちがジェットパックで活躍する日がやってくる。

そもそもジェットパックとは、一人乗りの垂直離着陸航空機のこと。1984年アメリカ、ロサンゼルスオリンピックの開会式に空から飛来した“ロケットマン”をイメージする人も多いかもしれない。見た目はまさにその進化系だ。

機体には200馬力V型4気筒エンジンを搭載し、左右の羽根(ダクテッドファン)を回転させて自由自在に飛び立てる仕組み。さらに上空約1,000メートルの高さにまで上昇し、30分以上に渡る飛行を実現できる最新モデルだ。

わずか60秒足らずで
地上1,000メートルまで上昇

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最高時速は74キロ、これならば世界一の高さを誇るビル、「ブルジュ・ハリファ(828メートル)」で災害が発生したとしても、地上から1分ほどもあれば、てっぺんまで上昇できる計算だ。
この特性を活かし消防局は、ジェットパックで火事発生現場の初動確認を目的に利用を検討しているとのこと。また、遠隔操作による無人飛行が可能なタイプもあり、これを被災現場へ向かわせることで、人命救助に役立てるつもりだと「Popular Science」は伝えている。

「火災時、建物の上へと避難する人々がいますが、救出のためにハシゴをかけるにはあまりに高すぎる。ジェットパックであれば、現場の状況を確認でき、救助のための対策も立てやすくなるはずです」

ドバイ消防当局のディレクターAli Hassan Almutawa氏は、「BBC」にこう語り、高層ビルでの有用性を強調する。

未来型都市ドバイ
人命救助の生命線に

上の映像は、Martin Aircraft社製作のPR動画。火災だけでなくあらゆる災害現場において、ヘリコプターよりも機動性の高いジェットパックがどう活躍するかのイメージが描かれている。

ところで、同社によると1機あたり約15万ドル(およそ1,850万円)での2017年には、一般向けにも販売を予定している。超高級車に匹敵する価格だが…ドバイの裕福な人々からしてみれば安い買い物?
世界に先駆けた“未来都市”形成を目指すドバイ。人命救助の生命線に、このジェットパックがなり得るのかもしれない。

 Reference:Popular Science , BBC
Licensed material used with permission by Martin Aircraft Company Ltd.

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