感性に訴えかける「アート」が施された「日本酒」
お店で食事をする機会が少なくなり飲酒の立ち位置も大きく変化している現代。家飲みが増えるなかで、山形県の「楯の川酒造」から“新しい家飲みの楽しみ方”を提案する斬新なデザインの日本酒が登場した。
ラベルに描かれているのは独創的なタッチで色使いも鮮やかなイラスト。滋賀県にある「やまなみ工房」という施設の通所者が手がけた作品だ。
©楯の川酒造株式会社
©楯の川酒造株式会社
この施設には約90名の障害者が通所し、それぞれが独自のスタイルで人の感性に訴えかけるような躍動感あふれるアートを生み出している。
ひたすら自分の好きなものを形にし続ける者、床に寝転がって絵を描く者……収益などは一切無視して自分の思うがままに生み出されたそれらの作品には、海外からも多くの注目が集まり、ついには洋服にプリントされてパリコレにも出展されたほど。
日本酒の醸造も「米・麹・水」というたった3つの原料で、同じ醸造工程で作り上げられるにもかかわらず、蔵ごとに味わいや香りは大きく異なる。ある意味で同じ「アート」なのだ。
また、このコラボレーション商品の売り上げの一部は「やまなみ工房」に還元され、創作活動を継続的に支援することにつながっていく。予約開始は9月中旬、販売開始は10月をそれぞれ予定。
自宅で「やまなみ工房」のアートに触れ、楯の川酒造の生み出したアート(日本酒)をいただく──。そんな時間が明日への活力になる。
気になる方は楯の川酒造の公式サイトをチェックしてみよう。
Top image: © 楯の川酒造株式会社