今年もやってきました!「イケメン消防士カレンダー」
マッチョでワイルドな肉体美……♡ 鍛え上げられた消防士たちの姿を一目見ようと、会場に女性ファンが殺到。なんて、アイドルのイベント会場の様子ではない。これは、オーストラリアで毎年恒例となっている「Australian Firefighters Calendar」の撮影風景。
鍛え抜かれた肉体美と
愛苦しい動物たちのギャップに萌え!
毎年恒例の「イケメン消防士カレンダー」。過去にも追っかけまくってきたが、2025年版のカレンダーのテーマは「愛らしい動物たちと、オーストラリアでもっともホットな消防士たち」だそう。愛くるしい子犬や猫、オーストラリア固有の野生動物や農場の動物たちと、鍛え抜かれた消防士たちの、ギャップ萌え必至な写真が毎月楽しめるときた。
需要があるのかないのかはさておき、同カレンダーはじつのところ1993年から続くチャリティ企画。これまで350万ドル以上の収益を、動物保護施設や小児がん支援団体など、さまざまなチャリティに寄付してきた。
“推し炎”カレンダーで気軽に社会貢献
近年、商品購入を通して社会貢献できるエシカル消費がトレンドとなっている。コーヒーやチョコレートなど、私たちの身近なものでも、フェアトレード認証を受けた商品を選ぶことが、途上国の生産者支援に繋がる。そういう意味においてこのカレンダーも、まさにエシカル消費のひとつ。と言えるのかもしれない(笑)売上の一部は、「Greater Good Charities」を通じて「バイロンベイ野生動物病院」に寄付され、怪我をした野生動物の治療や保護活動に使われるという。
「“Greater Good Charities”は、野生動物に救命医療を施すための資金を提供しています。これらの助成金は、危機的な状況に直接対処し、怪我をしたり病気になった動物が生き残り、繁栄するために必要なケアを受けられるようにしています」とは、「Greater Good Charities」広報担当副社長のDenise St. Jean氏のコメント。
あの山火事の記憶
あなたは覚えていますか?
2019年から2020年にかけて発生した、オーストラリア史上最悪の山火事「ブラックサマー」を覚えているだろうか?
30億匹もの動物が犠牲になったとされ、世界中に衝撃を与えた。ブラックサマーは、地球温暖化による気候変動の影響が深刻化していることを私たちに突きつけた。森林火災の発生リスクを高めるだけでなく、干ばつや洪水などの異常気象を引き起こし、野生動物の生息地を奪っている。ここ日本でも年々豪雨災害の増加や、夏の酷暑などは、地球温暖化の影響がすでに現れている証拠と言えよう。決して対岸の火事とは言い切れない。
「Australian Firefighters Calendar」は、単にイケメン消防士や可愛い動物たちを楽しむだけでなく、地球の裏側で起こっている問題について改めて考えるきっかけをも与えてくれる、とはいささか考えすぎだろうか。
👀GenZ's Eye👀
しつこいほどにTABI LABOで追いかけてきた「イケメン消防士カレンダー」。その背景にあるチャリティーの精神は見習うべきところがあるかと思います。
カレンダーをめくるたびに、野生動物たちの現状や地球環境について思いを馳せる。そんな使い方もあるんじゃないでしょうか。それにしても、毎年インパクト最強なんだよなぁ。