「1人ぼっちの誕生日会」。お祝いに来てくれたのは、憧れのヒーローたちでした。

自分の誕生日会に、招待した友達が1人も来なかったというアメリカ・テキサス州に住む8歳の男の子、Graham Day君。ケーキやピザを用意して待っていたのにガッカリする姿を見て、耐えられなかったというお母さんの気持ちも当然でしょう。

実はこのような事があったのは2回目でした。そこで彼女は、ただ息子をなぐさめるだけではなく、近所の人や地域のコミュニティを繋ぐWEBサイトに「SOS」を出すことで、意外なお客さんを呼ぶ結果になったのです。

「おめでとう!」
警察官や消防士も現れた

お客さん到着。「えっ本当!?」というような、驚いた表情を見せるGraham君。

もちろん記念撮影も忘れずに。

「息子のリアクションといったら、驚きすぎてショックを受けていたわ。警察官や消防士が来てくれたことで、自分は特別なんだと感じることができたみたい。息子は彼らに『警察官になりたい』と伝えると、帽子やいくつか私物をプレゼントしてくれたの」

と、誕生日会でのGraham君の様子を話してくれたお母さん。全員でバースデーソングまで歌ってくれて、彼の傷ついた心も癒されたそうです。

「1人ぼっちの誕生日」
誰も来なかった本当の理由

これは、お母さんがWEBサイトに載せた投稿。住所と電話番号も載せて、息子のために助けを求めました。

「私はかなりプライバシーを重視する人間ですが、どなたか私の8歳の息子のパーティーに参加してくれる方はいませんか? 息子に『あなたは周りから愛されていて価値がある存在なのよ』と伝えたいのです」

「実は、彼には6歳でまだ言葉をしゃべれない自閉症の弟がいるのですが、多くの人たちは関わりあいを持とうとしてくれませんそれによって上の息子の誕生日に誰も来なかったのも、今回で2回目なんです。1回目は、クラス全員を招待したのに誰も来ませんでした。行けないという返事をくれたのも、たったの2人でした。だから今回は5人にしぼって招待したのです。けれど、誰1人として参加してくれませんでした。(プールパーティーの日に天気が優れなかったのならわかるけど、たくさんのピザとケーキを用意して待っていたにも関わらずです)」

「もしあなたのお家に、ケーキやピザや映画、そして泳げるお子さんがいれば(プールはヒーターで暖かくしているので)、お電話くださるか立ち寄って下さい。プレゼントを用意していただく必要ありません。欲しいのはフレンドシップだけなんです」

「友情」という名の
最高のプレゼント

誕生日会には、今まで会ったことがなかった近所の子どもたちも集まってくれました。写真には喜ぶGraham君の弟(青いシャツの子)と、おばあちゃんも写っています。

念願のプールパーティー。

お母さんによると、来てくれた子どもたちはみんなとても良い子たちで、今回のことがきっかけで親同士も仲良くなれたとのことです。

もし自分の居場所が見つけられなかったとしても、必ずどこかにあるのだと、そんな風に感じさせてくれたストーリー。一番助けて欲しいときに側にいてくれる仲間は、何物にも代えられない宝物ですよね。

Licensed material used with permission by Jennifer Day
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。