今年も3月11日がやってきます。

2011年3月11日、私はお休みをとっていて、ひとりで家にいました。とはいえ、何か用事があったわけではなく、ベッドでゴロゴロしていて。

そんなのどかな休日が突然、終わりを告げました。14時46分にあの地震が、起きたのです。

“未曾有”という言葉が、あれほど繰り返された日はありません。テレビの中で繰り返し叫ばれるその単語に、映像に、これは現実なんだろうか?と我が目を疑うことしかできず。

それから1ヶ月半後、私は1台の車に様々なものを詰め込んで、東北にいる友人たちの元へ向かいました。そこで目にしたものは、“未曾有”という言葉の意味そのものだったように思います。

10年の時を経ても、あの光景は忘れていないし、忘れてはいけないと、心に刻んでいます。そして、未曾有の出来事がいつ自分の身に起きてもおかしくないのだと、この不思議な猫が言っているような気がしました。

国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル&アジアを運営するショートショート実行委員会が、横浜市と連携し製作したこちらのショートフィルム。その全編は横浜市消防局横浜市民防災センターで観ることができます。

《作品概要》

『ぐらがくる』

【監督】平林勇 

【出演】堀部圭亮、佐藤藍子、山田美紅羽、大福・小雪(猫)、我修院達也、野島直人、大村一真、渡辺哲

【エグゼクティブプロデューサー】別所哲也 

【作品時間】16分

【上映場所】横浜市民防災センター 災害シアター

【上映期間】平成30年3月10日から

【上映回数】1日最大12回(体験ツアー内で上映)

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。