縦型ショートドラマって、ぶっちゃけどうなの?
いま、Z世代を中心に話題になっている #ショートドラマ 。
SNSや動画アプリを使っていると「縦型ショートドラマ」を目にする機会が増えたのではないでしょうか。
スマホで手軽に視聴できるこのフォーマットは、どのようにしてZ世代の心を掴んでいるのでしょうか。事例も交えながらご紹介していきます。
TikTok上半期トレンド大賞2024で
「ショートドラマ」が大賞に!
そもそも、ショートドラマはいつから人気となったのでしょうか。
もともとは中国で人気に火がついたジャンルでしたが、日本でも近年注目されるようになってきました。
日本での火つけ役のひとつとして、TikTokと東宝がタッグを組んだ新しい映画祭「TikTok TOHO Film Festival」が挙げられます。そこでは、縦型動画の作品を募集し、多くの作品が応募されたことでショートドラマが多くの人に届くようになりました。
最近では「TikTok上半期トレンド大賞2024」にて「ショートドラマ」が大賞を受賞したことで一層注目度が増しています。
では、なぜそこまでショートドラマがZ世代に広まっているのでしょうか。
「縦型ショートドラマ」が
Z世代に人気な3つの理由
01.
短い動画が多く、スキマ時間に効率よく見れる
従来の横型ドラマは1話あたり30分〜1時間なのに比べ、縦型ショートドラマは短い動画が中心です。万が一内容が自分に合わなくても「時間をムダにした……」と感じることは少なく、気軽に次の動画へと移っていくことができます。
また、そもそも従来のドラマや映画よりもストーリー展開が早かったり、最初の段階でインパクトのあるシーンが来ることが多いので、自分が興味のある内容なのか判断しやすいのも特徴的です。
また、短い時間のなかでもストーリー展開があるので満足度が高く「タイパ(タイムパフォーマンス)」を重視するZ世代と相性が良いとも言えます。
02.
縦型動画ならではの、没入感がある
従来の横型ドラマは画面から得られる情報が多いのが特徴である一方、縦型ショートドラマでは情報量が限られるので、登場人物や物にフォーカスした構図が多いのが特徴的です。結果的に、スマホを通してまるでその場にいるかのような没入感や臨場感が得られます。
注目の縦型ショートドラマとしては、「こねこフィルム」が制作する「#コネコンビニ」シリーズが挙げられるでしょう。このシリーズでは、身近なコンビニという設定を舞台に、かつコンビニ店員とそのお客さんが主な登場人物となっています。
視聴者にとって身近な話題であることや、まるで視聴者がその場にいるかのような画角で構成されていることも、没入感が高まるポイントです。
03.
短くても共感でき、考えさせられるストーリー展開
縦型ショートドラマでは、Z世代が共感しやすい恋愛ものや学園ものが描かれることが多く、最近では見た人が “考えるきっかけ” になるようなショートドラマも増えてきました。
なかでも近年、ショートドラマブームを加速させ一躍有名になった「ごっこ倶楽部」が運営する「ウミガメごっこ」が人気です。考察&水平思考ゲームアカウントで、視聴者に考えさせながら、視聴者同士のやりとりを促進し、自然とコメントが盛り上がるような仕掛けになっているのです。
また、縦型ショートドラマは、Z世代が日々感じている社会問題を理解したり、「タイパ」などのインサイトと向き合うきっかけにもなります。
三井住友カードと、上田慎一郎監督が所属するPIOCRE株式会社が制作した縦型ショートドラマでは、タイパの先に「何を得たいのか?」「何を得るべきなのか?」という投げかけを通じて、視聴者のみんながタイパについて考えるきっかけを生み出しているのです。
縦型ショートドラマは、「効率」「没入感」「共感」の3つが特徴的な新しい動画フォーマットです。
いまこの瞬間も、SNS上では様々なショートドラマが日々拡散されています。これからも気軽に楽しめるコンテンツとしてさらに進化し、日常生活の一部として楽しめる新たなドラマフォーマットとして浸透していくのではないでしょうか。
\寄稿いただきました/
この記事は、SNSマーケティングを手がける「株式会社FinT」に寄稿いただいたものをもとに編集しております。