「最期」を迎えた老犬が、どうしても飼い主に伝えたかったこと
もし僕が話せたら。
君に伝えたいんだ。
助けてくれて、ありがとう。
愛してくれて、ありがとう。
一緒に過ごした日々は全部、覚えているよ。
そんなフレーズからはじまるこのショートフィルムは、一匹の年老いた犬の回想です。
川に捨てられた僕を
拾ってくれてありがとう
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/96395/04b83328f18b082423bed7b23be7fa7801334c18.jpg)
川に捨てられた、生まれたばかりの子犬。その犬を助けた男性は、そのまま新しい飼い主になりました。
一緒に過ごしたこと
全部覚えているよ
![犬](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/96731/a9f12ba5aba08d29afe85d119184f1d1dd2c187a.jpg)
そして長い年月が過ぎました。
![犬](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/96695/b26cafdcdc5b57edd4cd4300d66273609be02dc9.png)
![犬](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/96725/0d367a22c1e168a1ef277e096d52e3016c535b7f.png)
飼い主が恋に落ち、プロポーズした時も。
![抱かれる犬](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/96737/1ff4b3791f9cfc6b95e92dd19b87a9d5ab1e8f14.png)
子どもができて、成長していく時も。
![抱きかかえられた犬](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/96733/ea15ba3c3f68b2ecfa72a091c207fd367d6cc134.jpg)
ふたりはずっと一緒。
![海辺で遊ぶ犬](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/96696/9bb84e0e8cf019858f99e4d94610603a312dd18a.png)
一緒にやったことは、全部覚えているよ。
犬はそう語ります。
回想は
意外な場所から
![犬](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/96422/4572b8e2aba266450e0cbe146b324f3b80c64ee8.jpg)
犬がこの回想をしているのは、動物病院に向かうクルマの中。
![人と愛犬](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/96399/dfc71a57b1f83ba8eab1b5ee189af5eeff61e4d1.jpg)
到着すると、ベッドの横で主治医が待っていました。
最後の別れを告げる飼い主。
病気になった犬は、もう苦しむことがないようにと、安楽死のために病院に来たのでした。
![犬の首輪](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/96424/f63d4ddbefe21ef832d215da4a3b05a768651e9e.jpg)
永遠の眠りについた相棒。
ずっと身につけていた首輪と大好きだったボール。ふたつを持って海を見つめる飼い主の姿で、フィルムは終わりを告げます。
実話を元にした
切なくもあたたかい物語
この映画を作ったのは、Shawn Wellingさん。実際に飼っていた犬との思い出を元に、物語を作ったと言います。
![海辺にいる犬](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/96736/025fb8e48d3f9fcbf5f8cec151bae1f145301b01.png)
「生まれて初めて飼った犬は、ゴールデン・レトリーバーだった。彼との思い出が、この映画の元になっているんだ。
彼は僕が12歳のとき、ガンでこの世を去った。僕は、彼が苦しむのを見ていることしかできなかった。犬はとても無垢な存在だ。ときどき人間よりも人間らしいなと思うことがある。
彼らがいると、それまでとは全く違った人生になる。犬は僕たちのことをいつも見守ってくれているんだ。そのことを表現したくて、この映画を作ったんだよ」
日本では、まださまざまな意見があるペットの安楽死ですが、国によっては広く受け止められているところもあります。
ペットのほとんどは、人間よりも先に死を迎えます。どんな最期がいいのか…はっきりとした答えを出すことはできませんが、何より飼い主の愛情が大切だということは、この映画を通して強く伝わってきます。
40年後を映した第2弾「If I could bark」に続き、夏には第3弾の撮影も始めるんだそうです。