安楽死マシン「SARCO」スイスで合法に……?

「死ぬ権利」を推進する医師フィリップ・ニチケ氏が開発した、カプセル型安楽死用マシン「Sarco」が、スイスで実際に使用される可能性があるらしい。

開発元であるオーストラリアの「死ぬ権利」推進団体「エグジット・インターナショナル」の発表によると、同装置の使用がスイスでは法的に問題ないという承認を得たという。

医師による自殺幇助(ほうじょ)が合法となっているスイスでは、昨年、約1300人が国内の2大自殺幇助団体によるサービスを受けて、安楽死の道を選んだ。そして、来年からは「Sarco」という選択肢も加わるかもしれないのだ。

「Sarco」の仕組みはシンプルで、カプセルの中に入り、いくつかの質問に答えると、窒素が充満し、わずか数分で安らかに永遠の眠りにつけるという。

また使用者が亡くなったあとは、生分解性の木質材料で製造されているカプセル自体を棺桶として利用することもできる。

現在「Sarco」は、プロトタイプが3つ制作されているのみで(初号機はドイツ・カッセル埋葬文化博物館に展示中とのこと)、販売も行われていない。

価格もまだ明らかになっていないが、同社は様々なオプションを付けて、ユーザーへとカプセルを販売する計画があるようだ。

© Philip Nitschke/Vimeo
Top image: © 2021 Exit International
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