高性能な「義手」が破格の値段で!米中大学研究チームが開発

近年、義手に関する技術は飛躍的に進化しており、本物同様に複雑な動きが可能な義手が多く開発されている。

しかし、問題となっているのはコスト面。人間の神経を模した複雑な構造は、どうしても費用がかさみ、数百万円といったコストがかかることも珍しくないようだ。

そんな背景の中で、MITと上海交通大学の合同研究チームが新たに開発した義手に大きな注目が集まっている。

自身の感覚通りに様々な動きをさせることが可能なシリコン製のこの義手、なんと約5万円ほどのコストで製造することができたというのだ!

© Massachusetts Institute of Technology (MIT)/YouTube

動画では、実際に義手を装着して、日常における様々な動きを完遂する姿が。

潰れそうなポテトチップスを絶妙な力加減で口へ運んだり、自身でジュースを注いで乾杯したり、またペットと触れ合ったりすることも難なくできるようだ。

また義手の重さも約0.5ポンドと軽量で、義手に取り付けられた圧力センサーは、様々な触覚を認識して、義手の装着部分へと感覚を伝える機能もあるとのことだ。

現在、開催中の「東京パラリンピック2020」を通して、社会における“インクルージョン”への意識が高まっている。

この義手が、広く普及されることを願う一方で、そうでなくても誰もが不自由なく生活できる世界を作る必要が求められている。

Top image: © Courtesy of the researchers
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。