韓国の研究チーム、「牛肉の風味がする米」の開発に成功
韓国「延世大学」の研究チームが、「牛肉米」を開発。その名の通り、牛肉のような風味の米なんだそうだが……。いったい、どんな味!?
人にも環境にもやさしい
“培養肉”生まれのお米って?
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ピンク色の米のように見えるが、じつは培養肉。米にはウシの幹細胞が成長するために必要となる栄養分が含まれているらしく、研究チームはウシの細胞を培養するための支持体として米に可能性を見出したそうだ。
同チームは筋肉や脂肪の幹細胞を米に付着させ、シャーレで9〜11日間培養したとのこと。その結果、筋肉の細胞が多い米は肉やアーモンドの香りがし、脂肪が多いものはバターやココナッツオイルの香りだったという。
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牛肉米は一般的な米よりもタンパク質が豊富なうえ、アレルギー誘発性が低いらしい。価格は、牛肉の7分の1ほどになると予想されるそうだ。また、環境にやさしいのも特徴のひとつ。畜産による二酸化炭素の排出量はタンパク質100グラムあたり約50キログラムなのに対し、牛肉米の場合は6.27キログラムだという。
多くの消費者に受け入れられる味かどうかは分からないが、人にも環境にもやさしいこの米が、食事の常識を変えるかもしれない。
Reference: Scientists swear their lab-grown ‘beef rice’ tastes ‘pleasant’, Rice grains integrated with animal cells: A shortcut to a sustainable food system
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