東大発のベンチャー「fabula」、廃棄食材から「食べられるセメント」を作ることに成功
日本のメダルラッシュが感動をもたらした反面、なにかとネガティブな話題も多かった昨年の東京オリンピック。なかでも、弁当の大量廃棄問題には衝撃を受けた人も多いだろう——。
そんなフードロス問題を救えるような技術の開発に、東大発のベンチャー企業「fabula株式会社」が成功したらしい。なんでも、廃棄食材を使ってセメントを作り出せるんだとか。
その方法とは、みかんの皮やコーヒーのかす、それこそ廃棄される弁当などを、乾燥させてから粉々に粉砕。その後、粉末を金型に入れて熱圧縮するとのこと。
© fabula_inc/Instagram
このセメントで皿やプレートなどを作るのはもちろん、仮設住宅用の素材にもなる可能性を秘めているんだとか。
気になるのは強度だが、ご心配なく。なんと、曲げ強度はコンクリートの約4倍もあるとのこと。
これだけでも衝撃的だが、じつはもう1つスゴいことが。驚くべきことに、このセメントは“食べられる”らしい——。
だから、災害時にはこのセメントで避難用の施設を作り、食料不足に陥ったらベッドなどを解体して食べる、なんて使い方も見込まれているんだとか。
どうやら、魔女の罠なんかではない平和な『ヘンゼルとグレーテル』の世界が、現実のものとなりそうだ。
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