フードロス撲滅!ご近所同士の「余った食材」をシェアするアプリ
食料廃棄を減らすムーブメントは、これまでにもいくつか紹介してきましたが、ロンドンでリリースされた「OLIO」は、ユーザー間で余った食料を「おすそわけ」することのできるアプリ。
必要な人に食料を届けながら、食料廃棄物も削減できる一石二鳥のこのアプリが、いま世界で注目されています。
写真と日時を投稿すれば
欲しい人が集まる!
ユーザーは「OLIO」に譲りたい食料の画像をアップロードして、譲り渡し場所や日時など入力して投稿。
投稿データは誰でも閲覧でき、欲しい食料が見つかったら、所有者に連絡を取って引き渡してもらう流れ。
さらに「OLIO」を利用できるのは、一般家庭だけではありません。
地元のコミュニティ、企業、食品店などにとっても、一日の終わりに売れ残った食べ物を廃棄しなくて済む便利なツールなのです。
そして、このサービスによって食料を必要とする人が救われることも多々あります。廃棄する食料を減らすだけではなく、食料を得るのが難しい人々がきちんと食事をとる手助けにもなるのです。
食べ物を作る大変さを
知っているから
このアプリは、イギリス出身のTessa Cookさんとアイオワ州出身のSaasha Celestial-Oneさんによって作られました。
「私は農家の娘だから、食べ物を粗末にすることが許せなかったの。それを生産するためにどれだけの労力が費やされているのかもよく知っていたから。
だから一生懸命おすそ分けをしようと頑張っていたんだけど、なかなか周りにもらってくれる人がいなくて、うまくいかなかったわ。食料を受け渡したいと考えている人が、必要としている人を見つけられるようにしたい。そう考えた結果、モバイルアプリを制作するアイデアが生まれたの」
もともと小売からメディアまで、幅広い企業でデジタル関係のマネージングディレクターとして働いてきたTessaさんは、掃除機で有名なダイソンでもEC担当として4年間働いていました。そん経験を活かして立ち上げたのが「OLIO」というわけです。
現在「OLIO」は18万以上ダウンロードされ、ロンドンだけではなく、スウェーデンとアメリカでも人気のあるアプリになって来ています。
また、食品廃棄削減の考えに賛同する英国のスーパーマーケットSainsbury's(JSAIY)と、Morrison(MRWSY)も協力。
今後もさらなる広がりが期待できる、このアプリ、日本での展開も気になるところです。