17万食以上のフードロス削減に成功した「イケア」の秘策

2018年、「イケア」は全店舗での50%の食品廃棄物発生量削減という目標を掲げた。

達成までの期間は2022年末と設定されていたが、その目標を一足早く達成してみせたようだ。

なかでも「イケア・ジャパン」の今年7月時点での削減率は62%と、目標値を大きく上回っており、量にして17万3409食分相当、加えて298トンものCO2削減も達成している。

この成果をもたらした大きな要因が、AIテクノロジーの活用と、それを従業員一人ひとりに深く意識付けできたことだそう。

食品廃棄物削減につながるAIツール「Winnow Vision」を導入し、スウェーデンレストラン、スウェーデンビストロ、スウェーデンフードマーケット、社員食堂で食品廃棄物を測定&記録。

そのデータを従業員に対してトレーニングプログラムとして還元することで、廃棄物と廃棄理由についてより深く理解し、キッチンの食品廃棄物を削減することに結びつけたのだ。

ちなみに、国内を含む世界中の全イケア店舗での削減率は54%と、日本の方が高い数値を記録している。

これは良い数値である半面、日本におけるフードロス削減にはまだまだ改善の余地が多く残されてということとも読み取れる。

とはいえ、各企業やわれわれ個人のなかでもこういった社会課題の解決に対する意識が根付き、一歩ずつそれに近づいていることは事実。

今回のイケアの発表を追い風に、より環境に配慮した世の中を作っていこうではないか。

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