「吹きかける」調味料!超未来的な“フードスプレー”の技術革新
食品スプレー市場に新たな潮流が生まれている。スプレー式バターやミスト状のサプリメントなど、これまでにない画期的な製品が登場しつつある。
これを支えるのが、三谷バルブ株式会社が手掛けるBOV(Bag-On-Valve)技術だ。同社は2025年3月11日から14日にかけて東京ビッグサイトで開催されるFOODEX JAPAN 2025に出展し、この最新技術を駆使した革新的な製品群を披露する。
食品業界の常識を変えるBOV技術とは?
BOV技術とは、内部に特殊なバッグを設置し、その中に内容物を密閉することで、外部の空気やガスと直接触れることなくスプレーできる技術だ。
この技術の最大の特長は、内容物が酸化しにくく、長期間鮮度を維持できることにある。また、360度どの角度からでも噴射可能なため、調理や食品加工の現場での利便性が向上する。
さらに、従来のエアゾール製品に用いられていたLPガスを使用せず、環境に優しい圧縮窒素を噴射剤として採用。これにより、安全性が高く、廃棄時の爆発リスクが軽減されるというメリットもある。食品業界において、より持続可能で安全な包装技術として注目を集めている。
FOODEX JAPAN 2025で発表される注目の製品
三谷バルブが今回の展示会で発表する製品は、いずれもBOV技術を活用したユニークなスプレー食品だ。
スプレンディ(Sprendy):スプレー式のバター風味マーガリン。食パンや料理の仕上げに最適で、適量を手軽に噴霧できる。
インミスト(IN MIST):1秒で栄養補給ができるミスト状のサプリメント。水を使わず摂取でき、外出先でも簡単に栄養補給が可能。
デリタス+(delitas+):プロ仕様の調味料スプレー。細かい霧状に噴射できるため、均一に風味を付与できる。
うしくのなたね フレーバーオイル3種:茨城県牛久産の貴重ななたね油を使用し、香りを最大限に引き出したフレーバーオイル。
これらの製品は、BOV技術の利点を最大限に活かし、衛生的で使いやすく、食品ロス削減にも貢献する設計となっている。
食品業界での活用が広がるBOV技術
BOV技術は、すでに欧米の食品業界でも採用が進んでいる。特に、オリーブオイルやビネガー、ホイップクリームなどの製品に導入され、品質の向上や利便性の向上に寄与している。日本市場においても、今後この技術を活用した食品の普及が期待されている。
また、BOV技術の持つ環境への配慮も注目すべき点だ。従来のスプレー製品に比べてガスの排出量が少なく、リサイクルしやすい点から、SDGsの観点でも評価されている。食品メーカーがエコフレンドリーな製品開発を推進する上で、BOV技術は大きな武器となるだろう。
三谷バルブが提供する開発支援とビジネスチャンス
三谷バルブは、茨城県にある自社工場でBOV関連のバルブ部品を生産しており、国際食品安全規格FSSC22000を取得するなど、品質管理の徹底に努めている。
また、食品メーカーとの共同開発にも積極的で、BOV技術を活かしたオリジナル製品の企画・開発をサポート。
噴射パターンの最適化
内容物に適したバルブ設計
ボトル・キャップデザインのカスタマイズ
など、細部までこだわった提案が可能だ。
FOODEX JAPAN 2025で最新技術を体験!
FOODEX JAPANは、アジア最大級の食品・飲料展示会であり、国内外の食品メーカーやバイヤーが一堂に会する一大イベントだ。最新の食品トレンドが集まる場として、ビジネスチャンスの創出にも期待が寄せられる。
三谷バルブのブース(東7ホール E7-W03)では、BOV技術を活用したスプレー製品のデモンストレーションが実施される予定だ。実際にスプレーを試し、その使いやすさや鮮度保持の効果を体感できる絶好の機会となる。
食品業界で新たなイノベーションを求める企業にとって、BOV技術の導入は差別化の鍵となる可能性が高い。ぜひ、FOODEX JAPAN 2025の三谷バルブブースを訪れ、食品スプレーの未来を体験してみてはいかがだろうか。

スプレンディ(Sprendy)
バター風味のスプレー式マーガリン
・バターの風味を簡単にひと吹き
・パンや料理の仕上げに最適
・離型油としても活躍

IN MIST(インミスト)
飲むミストサプリメント
・1秒で栄養補給可能なミスト形態
・水不要で持ち運びに便利
・サプリメント市場に新たな形状を提案

delitas+(デリタス)
新感覚の調味料スプレー
・プロ仕様の風味付けを家庭で簡単に
・料理の仕上げにピンポイントでスプレー

うしくのなたね フレーバーオイル3種
BOVエアゾール技術を活用したフレーバーオイル
・「いばらきデザインセレクション2024」選定
・稀少な牛久産なたね油を使用し、風味を最大限に引き出す