カナダの研究室で作られているもの……それは「精子」
新たな不妊治療法となるか——。
カナダにあるブリティッシュコロンビア大学(University of British Columbia)の科学者は、研究室で精子を作ろうとしている。
3Dプリンターを使って、精細管という精子を作っている部位を作れるんだそう。しかも、リアルサイズで。
実験では、3Dプリンターで作った精細管に入れた幹細胞は12日間も生き続けたうえに、細胞分化して精子生成に関係するものになったという。
この技術を活かせれば、新たな不妊治療法としての期待が持てる。不妊症に悩む男性の睾丸から細胞を採取してこの精細管に入れると、精子の生成が見込めるというのだから。
こうなると、体外受精を試みたり、不妊症に適切な治療法を見出したりもできる。子どもができないと悩んでいる夫婦やカップルの希望の光となってほしい。
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また、この研究は精子自体の解明にもつながる可能性がある。
精子が作られる過程で細胞同士はどういうやりとりをしているのか。精子を作るのに必要な栄養素やファクターは何なのか——。
そんな謎を解くカギにもなるかもしれない。
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