愛犬ハンナの安楽死を決断した家族「最期の一日」の記録に涙が止まらない
主人公の老犬ハンナは、最期の最期で家族とともに「最高の一日」を迎えることができました。愛するペットが最晩年を迎えたとき、この家族と同じように、誰にも苦渋の選択を迫られる瞬間があるはずです。愛するペットとの向き合い方を、いま一度考えるきっかけになりますように。
赤いバンダナを巻いて写真に写る老犬ハンナは、ここ数ヶ月ほど突然の発作を起こし、症状は次第に悪化していきました。発作の原因は腎臓の病気やひざ、腰痛のために服用していた薬。
この薬を飲まなければ発作は治まる。けれど、薬を飲まないと激痛のため歩くことも、階段を登ることもままならない。次第に衰弱していく彼女を日々励まし続けた飼い主も「これ以上打つ手なし」、と頭を抱えていたそうです。
このままハンナへの投薬を続けることは飼い主の自分勝手、けれど薬を止めることは残酷すぎて耐えられない…。こうして、悩み抜いた家族は苦渋の選択を決断しました。
「これでハンナは発作からも、痛みからも、夜泣きからも解放されるでしょう。あとは穏やかで愛に溢れた未来が彼女とともにあるように」。
以下は、飼い主の女性がハンナとの最期の一日をSnapchatで綴ったもの。
愛犬ハンナ最期の一日
ハンナがそのことを自分で理解しているのかどうか分からない。
けれど、いつも彼女は私たちの選択を信じてくれた。たとえそれが、どんなにつらく厳しい決断だったとしても。
だって、もう疲れちゃったんだよね。
階段を登ることもできないし、坂道はきっと山登りのように感じるんだろうな。もうこれ以上薬は効かないの。
苦渋の選択だった。だけど、やっぱり私たちにしか決断できないこと。
せめて、最期の一日だけは、最高の思い出をひとつでも多く残そう。
アロマセラピーは、とってもアナタをリラックスさせることができた。匂いもグンと良くなったよ。
♡のカラーもチャーミングだったよ。
新しいバンダナとってもよく似合ってた。
“最後の晩餐”は大好物のマクドナルド。
食べっぷりはいつもと何も変わらなかったよ。本当に好きだったんだね。
お年寄り仲間と、これが最後のじゃれあいっこ。
でも…、つくり笑いすらできなかった。本当に大好きだったから。
家族ひとり一人、最後のお別れ。
穏やかに過ごす、家での最後の時間。いつもの場所で。
きれいに爪のお手入れ。ネイルも塗ってあげたよね。
ハンナは私のすべてだった。
そして…ママのひざで抱かれながら向かった動物病院。
今まで本当にありがとう、ハンナ──。
こうしてハンナを看取った女性は、ともに過ごした最期の一日の記録(Snapchat)をImgurに投稿しました。この家族が下した決断が、「尊いものである」とか「誤った判断だ」と、ここで問うことは違う気がします。もしかしたら、数年前の我が家の決断を、否定したくない想いがあるのかもしれません。
犬とはなんと多くの喜びを人間に与えてくれるのでしょう。でも、きっと同じだけ彼らも私たちから多くの愛情を感じてくれている。だからこそ、私たちは彼らを「家族」と呼ぶんでしょうね。