「死」について語り合う「カフェ」がブームに
見ず知らずの人たちと集まって、ケーキを食べ、お茶を飲みながら「死」について語り合う──。
ロンドンで生まれたこの「Death Cafe(デスカフェ)」というグループが今、世界中で広がりをみせているという。彼らの目的は、支援することでも、何かの方法を教えることでもなく、「死について考えることで、人々が、有限である人生を最大限楽しめるようにする」こと。
ホスピスの看護師であり、アメリカ・ノースオースティンで開かれているDeath Cafeのオーガナイザーを務めるヘザー・アテナブラックは、Death Cafeという場で自分の恐怖について話すことで、「死」という避けられない現実に備えることができ、それは終末期治療の場面での選択にも役立つと話す。
「ほとんどの人が、人生の終わりを迎える時の、自分の願いがなんであるかについてを話してはいません。でも、そのような悲しみの場面で、愛する人が、何を欲していて、何を欲していないのかを理解するのは、とても難しいのです」
アメリカ人は「死」を認めることが苦手だという。日本人だって、苦手だと思う。Death Cafeという場所が、日本にも必要なのかもしれない。
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