失明したネコたちの「生きる光」を撮影しつづけるフォトグラファー
一連の写真は『The Beauty of Blind Cat』と題名のついた写真集から抜粋したものです。登場するネコたちは、片目をなかには両目の視力を、あるいは眼球そのものを失った子。
カメラマンCasey Elise Christopherさんは、キャットレスキュー団体「Milo's Sanctuary 」協力のもと、光を失ったネコたちの撮影を続けてきました。同施設は、おもに生まれつき身体に障害を持っていたり、病気や老齢で自由に動けないネコたちを、率先して保護することに力を入れている団体です。
ほかに引き取り手がなく、ここに集まってくるのが写真のようなネコたち。なかには、虐待によって傷つき目が見えなくなった子もいます。数ヶ月前、Caseyさんが里親となったThomasも頭から浴びた硫酸により、顔半分がただれ片目を失った子でした。
彼女はThomasやこれらのネコたちの写真を通して訴えます。障害をもつネコたちの里親希望は少なく、多くの保護施設では手を焼いている。結果、彼らから優先的に安楽死させられるという現実がある、と。
熱心に保護、里親探しにと活動を続けるMilo'sのような団体に対し、「Go Fund Me」での支援を呼びかけるCaseyさん。
「人間同様どんなネコにだって、等しく第2の人生のチャンスが開かれるべき」。その目は見えなくとも正面をじっと見つめる彼らの表情からは、にじみ出る個性を感じるはず。
いま、これらのネコたちを積極的に紹介する米メディアも増えてきました。メディアに流布するネコ画像に、Caseyさんの作品が加わる。そこにもひとつ大きな意味があるような気がしませんか。