「合コンブーム」再来?背景にはマッチングアプリ疲れ
マッチングアプリでの出会いが一般的になった現代。
いっぽうで、効率重視の出会いに疲弊を感じる「マッチングアプリ疲れ」という言葉も生まれている。 いま、リアルな出会いの場である「合コン」が再び注目を集めているらしい。

日本における合コン文化は、1990年代から2000年代にかけて大きく発展した。当時は飲食店やバーで大人数が集まり、ゲームや会話を楽しむ場として定着していた。
今も合コンと聞けば、大人数の形式的なものをイメージするかもしれない。
しかし、トゥエンティトゥの調べによれば。近年のライフスタイルの変化に伴い、合コンはよりカジュアルな形へと進化=「合コンの飲み会化」が進んでいるそう。
いわく、以下のような変化があるという。
1. 目的の多様化
- 恋愛目的だけでなく、「友達を増やす」「気軽に会話を楽しむ」といった、より広い目的で合コンが開催されるようになった。

2. 人数の変化
- かつては5~6人以上のグループが主流だったが、現在では2対2、3対3の小規模な開催が増えている。

3. 開催場所の変化
- 高級レストランやクラブではなく、「ネオ居酒屋」やおしゃれなカフェなど、カジュアルで落ち着いた場所が選ばれるようになっている。

合コン攻略メディア『合コンの達人』
このような合コンのトレンドを受け、株式会社トゥエンティトゥは1月29日に合コン完全攻略メディア「合コンの達人」を公開している。
これは、合コン未経験者や初心者向けに、成功のコツや最新のトレンドを解説する実践的な情報サイト。
主なコンテンツとして、以下が挙げられる:
- 最新の合コン事情(場所選び、参加のコツなど)
- 成功率を高める会話術
- 第一印象を良くするファッションや身だしなみ
- 合コン後のフォローアップの方法
株式会社トゥエンティトゥは、合コン用のマッチングアプリ「コンパイキタイ」を運営しており、今回のメディア公開を通じて、合コン文化のさらなる普及と、より質の高い出会いの場の提供を目指しているようだ。

「効率」だけじゃない出会い:人間性を垣間見ることができる時間
マッチングアプリでは、プロフィールや条件で相手を絞り込み、メッセージのやり取りを重ねることで、ある程度の情報を事前に得ることができる。これは、非常に効率的であるいっぽうで、実際に会ってみると印象が違ったり、メッセージのやり取りに疲れてしまったりするケースも少なくない。
その点、合コンは、実際に会って話したり、食事を共にすることで、相手の人間性をより深く知ることができる。
会話のテンポや、食事のマナー、周囲への気配りなど、オンライン上ではわからない一面を見ることができるのは、合コンの魅力と言えるだろう。
デジタル疲れを感じたら…:リアルな出会いの場へ
20代前半は、合コン経験がほとんどない“合コン未経験世代”だ。
トゥエンティトゥの調査によると、20代前半の合コン経験者は、男性は約4割、女性は約5割と、他の世代と比較しても少ない。しかし同調査では、20代前半男女の約9割が「今後合コンに行ってみたい」とも回答している。
デジタルネイティブ世代である彼らは、幼い頃からインターネットやスマホに触れ、マッチングアプリでの出会いも身近な存在だ。 しかし、だからこそ、デジタル疲れを感じ、より人間味あふれる出会いを求めているのかもしれない。
「年々深刻化するマッチングアプリ疲れ」と「人間性を見る場としての合コンの再評価」 この2つの流れが同時に起こっている今、合コンは、再び出会いの場としての主役になる可能性を秘めている。