「AI恋愛コーチ」の指導付きマッチングアプリ、アメリカで話題に
運命の人に出会いたい──。誰もが一度は抱く願いでは？
テクノロジーの進化は、そんな願いを叶える方法さえも変えようとしている。アメリカで開発されたAI搭載の恋愛アプリ「Rizz」が、まさにその先駆けと言えるかもしれない。
会話に詰まったらAIがアドバイス
「Rizz」の特徴
ニュースメディア「KHOU」によると、RizzはアメリカのApp Storeで1日約2万ダウンロードを記録し、デートアプリランキングで上位5位にランクインする人気ぶりなんだそう。
従来のマッチングアプリとの大きな違いは、AIがユーザーの恋愛をサポートしてくれる点にある。気になる相手との会話に行き詰まったとき、その人のプロフィールやメッセージのスクリーンショットをRizzに取り込むと、AIが最適な返信内容や会話の切り口を提案してくれるらしい。
「AIはあなたの24時間、365日の僚友。行き詰まった時にいつでも助けてくれる」と、アプリの新規性を強調するのは開発者Roman Khaves氏。まさに「AI恋愛コーチ」とでも呼ぶべき存在が、いつでもユーザーの恋愛を後押ししてくれるというわけだ。
AI恋愛コーチは
「運命」もを操作する？
「オンラインデートは難しい。会話の途中で行き詰ったり、どう切り出せば良いか分からなかったり多くの人が悩んでいる」とKhaves氏。Rizzの目的は、AIの力で、誰もが気軽にデートできる世の中にすることだとも。
「Rizz」の登場は、AIが恋愛という極めてパーソナルな領域にまで進出し始めていることを象徴している。けれど、はたしてAIのアドバイスに従って始まった恋は、本当に運命と言えるのだろうか……。適切なアドバイスをくれるとはいっても、会話のきっかけを提供するものであり、最終的にメッセージを送信するのはユーザー自身だ。
「ときめき」はAIを超えられる？
AIは膨大なデータに基づいて最適な行動を提案してくれるかもしれない。 しかし、「ときめき」や「直感」といった人間の感情は、AIの分析を超えた複雑なメカニズムで生み出されるもの。AIを恋愛のツールとして活用するのか、あるいは「ときめき」を信じて自分の感覚に従うのか。「Rizz」の登場は、そんな問いを私たちに投げかけているのかもしれない。
👀GenZ’s Eye👀
AIに頼らず自分の想いで行動できればいいが、そう簡単にはいかないのが恋愛。迷っているとき、自信がない時に背中を押してくれる存在が必要、ということか。リアルで相談しにくいような極めてパーソナルな領域にこそ、これからAIがどんどん進出してくるのかもしれない。うーん……どうなんだ。
