AIとの雑談で行き先を提案するアプリ『TourReal』

ab3株式会社が、AIとの会話を通じて行き先を提案するスマートフォンアプリ『TourReal』を2025年7月7日にリリースすることを発表した。

キーワード検索に依存しない、偶然の出会いを創出する体験を提供する。

『TourReal』は、アプリ内のアバターと会話をすることで、AIが行き先のスポットを提案するサービスだ。

特徴は、一つのAIではなく複数の生成AIが会話を多角的に分析し、それぞれ異なる視点からスポットを提案する点。

これにより、利用者は自身の潜在的な興味や気分に合った場所を、くじ引きのような感覚で発見できる。面倒なキーワード入力は不要で、週末の外出計画や旅行中のすきま時間などでの利用を想定している。

サービス開始時の提供エリアは、東京と神奈川の主要駅周辺を中心とした首都圏15スポット。

下北沢や吉祥寺、鎌倉などが含まれる。リリース後2ヶ月以内に、全国150スポットへの順次拡大を計画している。

各エリアには「担当キャラ」が配置され、地元の友人のようにトークで利用者を案内するという。キャラクターは自社制作のほか、タレントの起用も進行中。

なお、アプリはGPS機能と連携しており、対象エリア内でのみ利用可能とのこと。

開発の背景には、短い空き時間でも楽しめる体験へのニーズの高まりと、既存の旅行アプリでは不足していた「偶然の出会い」を演出したいという考えがある。

同社は開発過程で「Google for Startups」に採択されたことも明らかにしている。

ビジネスモデルは、お気に入りのキャラクターを月額880円で利用できるサブスクリプションと、提案が良かった場合にキャラクターへ感謝を伝えるチップ（投げ銭）機能の2つを予定している。

生成 AI 利活用アプリ 「TourReal」今夏にリリース

対象エリアは以下の通り：

下北沢、吉祥寺、中目黒、自由が丘、代々木公園・原宿、蔵前、高円寺、上野・御徒町、日本橋、神楽坂、赤羽、二子玉川、池袋、元町中華街、鎌倉