恋愛初心者必見!AIの次なる挑戦は「恋の駆け引き」

AIが次なる対象として取り組むのは、なんとオンラインデート

マッチングアプリ「Bumble」のCEOであるWhitney Wolfe Herd氏が、AIチャットボットをアプリに導入する意向を発表した。

人々がもっと効率的で安全な方法で恋愛を見つけるために、AIを役立たせられると考えているらしい。

AIが“ナンパの度胸”を促進?

AIの活用においては、主に“フラート”を克服するためのアドバイスを授けるといった用途を考えている模様。

フラート(flirt)とは欧米における恋愛の概念で、「友達以上恋人未満の関係を楽しむ」や「恋の戯れ」を意味する語。つまりは、イチャついたり、恋の駆け引きを楽しむことを指す。

Wolfe Herd氏によると、多くのユーザーのデートがうまくいかない主な理由は、フラートの仕方を知らないことにあるらしい。

そこで同氏は「AIを活用して自信をつけさせ、初対面の人と話をする前に安心できるような手助けができたらどうだろう?」と提案。ユーザーの“自信着火剤”のような役割をAIに見出していることがわかる。

BumbleのAIは、恋愛に不慣れな人のために助っ人として活躍し、マッチング相手とどう接触していいかわからない時にフラーティングのコツを教えてあげるとか……。

そうすることで、マッチした相手との会話が弾んだり、スマートにデートに誘えるようになるかもしれない。恋愛経験が浅くマッチ後のやりとりが苦手な人が、このAIチャットボックスのおかげでナンパのプロになることも夢ではなさそうだ。

さらなるビジネスチャンスの可能性

また、Wolfe Herd氏は『Bloomberg』の取材にて、AIを導入することは高品質なマッチングを促進するだけでなく、デートアプリのビジネスにも貢献する可能性があると語った。

マッチングアプリには、いい人との出会いに恵まれて去っていく人もいれば、恋人との関係性に終止符を打ってアプリに戻ってくる人もいる──つまり、再び出会いを求めにくる独身者もいる。

AIの導入によって、質の高いマッチができるようになったりフラートが上手くなるといった恩恵を受けられれば、多くの再参入も期待でき、これが大きなビジネスチャンスに繋がると予測されているのだ。

マッチングアプリへのAI導入が、出会い系界隈に新たな革命を起こしてくれる可能性に期待したい。

AI導入に不安の声も……

現段階でのAI導入は、あくまでキュレーションとコネクションの質に貢献するだけで、まだまだ氷山の一角でしかないらしい。Wolfe Herd氏によれば、今後はユーザーの恋愛経験にAIを統合する機会はさらに増えるとのことだ。

マッチングアプリへのAI導入に期待が膨らむ反面、人間同士のコミュニケーションにAIが参入することを危惧する人もいる。

AIが支援するデートはディストピア的と感じるかもしれないが、少なくともWolfe Herd氏は「テクノロジーによって人間同士が関わり合う必要性が損なわれるとは考えていない」との見解を示している。

「本当の愛と人間的なつながりの必要性に取って代わることはないと思う」

彼女は述べているが、AIの可能性は未知数であり、そう簡単に懸念が払拭できるかは何とも言えないところだろう。

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