【恋愛心理学】交際後も続く「モテる人は、もっとモテる現象」で気をつけること
「恋人を嫉妬させると、愛情が再燃する」そんな恋愛テクニックを信じて、あえて他の異性と親密な様子を見せたり、連絡を無視したりした経験はありませんか?
ところがその行為、じつは逆効果かもしれません。恋愛心理学の新たな研究結果が、これまでの「恋の駆け引き」の常識を覆そうとしているんです。
あなたの魅力は
“周囲の視線”で決まる
イスラエルのReichman大学で行われた、興味深いこの研究。心理学部に所属するGurit Birnbaum教授とDoron Friedman教授は、「パートナーが他者からどのように評価されるか」が恋愛関係に与える影響を調査しました。その結果、周囲から好意を寄せられる人物ほど、パートナーから見ても魅力的に映る傾向があることが判明。これは、独身者を対象とした先行研究でも同じように示唆されている現象でした。
交際後も続く
「モテる人は、もっとモテる」現象
さらに驚くことに、この傾向は交際後も持続するんだそうで。パートナーが魅力的だと周囲から認識されればされるほど、当人たちもその魅力を再認識しやすくなるらしいのです。まるで、恋愛市場における価値が、周囲の視線によって変動するかのように。
「嫉妬」の炎は
二人の距離を遠ざける
しかし、この研究でもっとも重要な点は、パートナーへの「外部からの好意的な視線」が、必ずしも恋愛関係を良好な方向へ導くとは限らないということ。Birnbaum教授らは、恋人を持つ男女を対象に、パートナーが第三者から好意を寄せられる、あるいはそうでない状況を想定させる実験を実施。すると、パートナーが他者から好意を寄せられていると認識した途端、パートナーへの性的欲求や関係維持のための努力意欲は低下し、逆にライバルを排除しようとする衝動は増大するという結果が出たそうです。
「好き」の反対は「無関心」
「ある日、恋人と過ごしていたら突然、男が現れて彼女の番号を聞いてき。ムカついたよ。『俺の彼女に何様のつもりだ?』ってね。彼女はきっぱり断ってくれたけど、僕の頭の中は疑問でいっぱいになった。もし彼女が彼を魅力的だと思ったら……僕は彼女を失ってしまうんじゃないか。彼女は彼と一緒になった方が幸せなんじゃないか」
これは実験に参加したある男性の言葉。 誰かに好意を寄せられることは、時にその人の魅力を再認識させます。しかし、恋愛関係においては、それが不安や猜疑心の種となり、関係性を揺るがすリスクを孕んでいることもあるようです。
恋愛を生き抜くために
「恋の駆け引き」は、時に有効な手段として機能するかもしれませんが、今回の研究結果が示唆するようにそれは脆く、危険な賭けでもあることを認識しておく必要がありそうです。相手をコントロールしようとするのではなく、お互いを尊重し、安心感を与え合う関係性を築くことこそが、真の意味で「愛される」秘訣と言えるのではないでしょうか。
👀 GenZ's Eye 👀
他人からのアプローチはしょうがないとしても、それをあえてパートナーに報告し、嫉妬させようとしてくる──。この“私に嫌な思いをさせてまでコントロールしようとしてる感”がより一層、幻滅させるんでしょうね。相手を変えようとするのではなく、自分が変わることで相手に自然と働きかけたいものです。