これだから、「僕の考察」で会話をさえぎる男はモテない。
男性はよく、「なんであんなに着地点のない会話を、永遠に続けられるの?」って言いますよね。相談されたから解決策を提案したのに、なぜか「そういうことは求めてない」と怒られるのも、意味がわからない。って。
それは女性が【共感脳】で、男性が【目的脳】だから。そもそも脳のつくりからして違うのが理由だ、ということは、すでに知っている人も多いでしょう。
でも、それだけではないんです。
「君の考察」で会話を中断
それ、誰も求めていません。
米メリーランド大学の研究結果によると、女性は1日に平均20,000語を話しているそうです。それに対して、男性は平均7,000語。約3倍もの差があったんです。
かつ、女性は1日に6,000語以下しか話せないと、脳がストレスを感じやすくなるということもわかりました。
ポイントはまさにココで、女性はとにかく話をしている時にストレス発散をしているのです。それが楽しい話でも、愚痴でも、相談でも。とにかく、話をして体内に溜まった鬱憤を消化しているということなのです。
相談があるからと言って掛けてきた電話だとしても、話しきって落ち着きを取り戻すまでは、パンチングマシーンに向かって連打しているのと似たような状態。
集中して腕を振っている相手に、「まぁまぁそんなに熱くならなくても」と声をかけるのは億劫ですよね?どうするのがベストか。
本人の気が済むまで、様子を見ている。ということです。
下手に「そこまでにしよう」と止めさせたら、まだ熱を持っている拳がこちらに飛んで来るかもしれません。完全なるとばっちりを、自ら受けに行くのも嫌じゃないですか。
女性にとって、話が終わる前に改善策を提示されるのは、そういう状態と同じなのです。かつ、相槌というのはパンチングマシーンが<戻って来る>という現象に位置付けられます。
満足するまで放っておこうという選択は正しくても、相槌がなければ「聞いてる?」と言われてしまいます。……書いていて、なんだか男性に申し訳なくなってきました。
けれど、難しいことを求めているわけではないので「うんうん、そうだね」と共感をしてあげる。この流れを理解してスムーズに促すと、女性は強く“居心地の良さ”を感じると言えます。
よく「男性って単純よね」と言うけれど、女性も充分単純な仕組みのなかで感情を循環させているってことなのです。