新たな恋の落とし穴「クッショニング」って知ってる?

クッショニング」という言葉を聞いたことはあるだろうか?

欧米での恋愛シーンにおいて、新たなトラブルの火種ともなっていたりする、ある行為のこと。もしかしたら、知らずのうちにあなたもその被害に遭っているかもしれない、恋の落とし穴。

ここでは、クッショニングの正体とはなにか?どう対処すべきなのか?その秘密に迫る。

クッショニングとはなにか?

クッションを語源とする「クッショニング」とは、恋愛において緩衝材的な役割となり「衝撃を和らげる」といった意味で使われるスラング。

特定の人と付き合っているあいだ、複数の異性と連絡を取り続け、自分の恋愛状況が不安定だと感じたときに関係をバックアップとして確保しておくための行為だ。

これによって、もし恋人と別れることになった場合でも、そのショックから自分を守り、すぐに次の恋愛へと移行できるという安心感が得られる。という、言わば恋愛における“保険”をかけること。

選択肢を空けておく、なんとも自己中心的な考え方ではあるが、肯定的に捉える見方もあるようで、恋愛専門家でYouTuberのSusan Winter氏は、クッショニングを「恋愛の不確かなものから自分自身を守るための感情のセーフティネット」だと指摘する。

自尊心と恐怖心が内在する恋愛において、そこを補うためのひとつのテクニックという捉え方もある。いつやってくるかわからない別れのとき、自尊心を傷つけずに新たな恋のステップへと踏み出し、自信を取り戻すための……。

だが、クッショニングは同時に、相手に不安や疑念を与えるだけでなく、自分自身も疲弊させる可能性があると説く恋愛アドバイザーもいる。たしかに、関係自体が崩壊する原因がそこにあるとも限らない。

デートにおけるクッショニングについて紹介した、米ライフスタイルメディア「PureWow」の記事において、マッチメイキングサービスを提供する「Exclusive Matchmaking」のCEO・Susan Trombetti氏は、パートナーとなった初期の段階においては、それが役に立つとの見方を示している。

いわく、新しい関係の最初の2ヵ月間にライフスタイルや時間の使い方、意欲のあるなしといった相手の感情を調べる機会を提供するのがクッショニングだということらしい。

さて、自身にも似たような経験がおありな方もいるのでは?

恋愛は時代とともに変化していくものだが、新たな恋の落とし穴になるとも限らない「クッショニング」には、多少なりとも注意が必要だろう。

言うまでもなく、恋愛においてはお互いの信頼と尊重が何より大切な要素。付き合いはじめのころ、気の合う異性の友だちと必要以上に連絡を取るようなことがあれば、相手はどう感じるだろう?知らずのうちにクッショニングような行為がある場合は、改めて恋愛関係を見直し、お互いの気持ちを確認しあうのがいいかもしれない。

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