この「ふたり」、ただいまデート中。恋の行方は?
ふたりは4月7日(土)から劇場公開となる映画『きみへの距離、1万キロ』の主人公。女の子の名前はアユーシャ、ロボットの名前は、ジュリエット3000。
見ての通りロボットな彼と、人間の女の子が恋をするって、どういうこと?って感じでしょう。まずは、物語のあらすじを紹介しますね。
ある日、監視ロボットに
うつったのは
舞台は、北アフリカの砂漠地帯にある石油パイプライン。ジュリエット3000は、オペレーターの青年ゴードンがデトロイトから遠隔操作している、石油泥棒を監視するためのロボット。
運命のひとと信じていた彼女と破局し、深く傷ついたゴードンは、ある日、監視ロボットを通してアユーシャと出会います。その後もたびたびすがたを見かけるものの、いつも暗い表情をうかべている理由が気になり、ロボットを駆使して彼女の身辺を探りはじめるのです。
閉鎖的な世界で
愛することにすべてを賭ける
女性には、自発的に外で働く権利も恋愛する自由もない。アユーシャがくらすのは、そんな閉鎖的な世界でした。
親が見つけてきた、20歳以上年の離れた男性と結婚させられそうになりながらも、恋人をまっすぐに想い、愛することにすべてを賭ける彼女のすがたに心を打たれたゴードンは、正体を隠して彼女に近づきます。さらには、なんとか彼女の恋を手助けしようと、とんでもない行動に出てしまうのです。
テクノロジーの進化がもたらした
「新しい恋の物語」
シチュエーション自体はかなりニッチですが、これは、テクノロジーの進化がもたらした新しい恋の物語なのだと思います。
求めれば新しい出会いなんてすぐ手に入れられるいまの時代。恋愛だって、まるで「ごっこ」のようにかんたんにできてしまういまの時代。
わたしは、このデジタルネイティブな風潮がとてもいやでした。だけどそれは、「運命の人」という存在を勘違いしていたからだということに、この作品をみて気づいたんです。
運命の人は、突然現れるものではなくて、自分から見つけるものであり、最初からそうなのではなくて、一緒に時間を過ごしていく中で、いつか、なっているもの。
だとしたら、たとえばSNSもそうですが、テクノロジーを駆使するのは、いまの時代における、「運命のひと」と出会う近道なのかもしれません。
『きみへの距離、1万キロ』
2018年4月7日(土)より全国ロードショー。公式サイトはこちら。
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