「恋の痛み」を知る、すべての人たちへ。

 

特別な恋であればあるほどに。失った時は、多くを考え、多くを感じます。そしてついには、何かをすることさえ嫌になってしまうのかもしれません。

でも、ね。

 

その恋を通して心の中に生まれた沢山の想いは、付き合って間もないころのツーショット写真や、記念日にもらったプレゼント、他のどんな思い出よりも、絶対になくしてはいけない宝物だと思っていて。

映画『君の名前で僕を呼んで』の中で、はじめて恋を失った17歳の青年エリオに、彼のお父さんがこんなことを言っていたんです。

 

 
 
人は早く立ち直ろうと自分の心を削り取り
30歳までにすり減ってしまう。
 

 

失恋のダメージってなかなかに大きいでしょう?終わり方はどうであれ、簡単に忘れられないから、人はもう二度と同じような想いをしなくてすむような、新しい恋を見つけるんだと思います。それがつまりは「心を削り取る」行為なのかな、と。

エリオのお父さんは、こう続けていました。

 

 
何も感じないこと……
感情を無視することは、
あまりにも惜しい。
 

 

心を削り取った末に何も感じられなくなるということが、本当に起こり得るとしたら。特別な恋によって生まれた沢山の想いは、なおのこと尊ぶべきだと思うのです。

 

 

『君の名前で僕を呼んで』

2018年4月27日(金)より、TOHOシネマズシャンテ他、全国ロードショー。公式サイトはこちら

 

©️Frenesy, La Cinefacture

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。