「BeReal」の逆張りかw AIを用いたクセの強いアプリが登場

はやく試したい!

BeRealの「解毒剤」としてローンチされたアプリがある。その名は「BeFake」。

このアプリは「Why be real when you can be fake? (偽物になれるのに、なぜ本物でいるのか?)」というキャッチフレーズに基づいて作られた、デジタル自己表現のためのソーシャルメディアだ。

米テック企業「Machine Zone」の元 CEO Kristen Garcia Dumont氏が立ち上げた AI企業「Alias Technologies」がアプリを手がけている。

「BeFake」ってどんなアプリ?

日常の一部を切り取り完璧な姿を見せていたソーシャルメディアに対し、リアルな自分を映し出しアップする「BeReal」が誕生した。内カメと外カメを両方使って撮影するアプリは、リアクションする絵文字でさえも自撮りする。

SNS上でもリアルさを求められつつあるこの動きに一石を投じることとなったのが、この「BeFake」である。Alias Technologiesが開発したAI技術を搭載したプラットフォームにより、ユーザーの想像力を解き放ち、ソーシャルメディア上での存在感を増幅させることができるという。

少々難しく感じるかもしれないが、遊び方はいたってシンプル。ユーザーは写真を撮影した後に、自分のなりたい姿をテキストプロンプトとして入力するだけ。

自分自身を魅力的な拡張ビジュアルに“変身”させることができ、創造性の無限の可能性を探求することができる。BeFakeは、物理的な世界の制限を超えさせてくれるというわけだ。

BeFakeでは、既存のプロンプトを選択することもできるという。なかには「私をホットにして」とか「私を惑星だらけの宇宙空間に入れて」といったプロンプトがあるんだとか。

プロンプトを作成する際に、ユーザーは自身の創造性をくすぐられそうだ。

実際に試してもらった

残念ながらBeFakeはまだ日本でのサービスを開始していない。よって今回は、筆者のアメリカ在住の友人に協力してもらった。

彼は「Futuristic(未来的)」というプロンプトを試しに打ち込んで見た。その結果がこちら……。

©2023 NEW STANDARD
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まさにSF映画に出てくるキャラクターのように仕上がっている。そして、異世界に舞い降りたと思われる宇宙服姿も生成された。まさかの主役であろう人物が後ろを向いていて、しかも小さい。なんだこれ、めちゃくちゃ面白いじゃないか!(笑)

このようにややクセの強いBeFake。開発の第一人者であるDumont氏は、SNS上でリアルをさらけ出すことに関しての持論を展開。

わずかなテキスト(プロンプト)で、人々は自分の好きなイメージを取り戻すことができます。要するに、これは BeReal の解毒剤なんです。本物であることは非常にストレスのかかることです。プレッシャーが大きく、楽しくなくなる。それは社会的なことを難しくしすぎているのです」。

現在、日本ではまだダウンロードできないが、今後できるようになることを楽しみに待ちたい。

© Befake / YouTube
Top image: © 2023 NEW STANDARD
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。