中国で建てられたこのビル。その建設時間は.....
中国の長沙市より、驚くべきニュースが。
プレハブ建設で有名な中国企業「Broad Group」が、10階建てのマンションを建設。そのマンションがこちら。
© archinect.com/Pinterest
と、ここまではいいのだが、驚くのはその作業時間。なんとこちらのビル、わずか28時間で竣工してしまったというのだ。
「Living Building」と呼ばれるこのマンション、同社が得意とするプレハブの技術を駆使し、事前に工場で作られたユニットを現地で組み立てることで完成。3台のクレーンで積み上げていくレゴブロックのような造り方だ。
しっかりマンションとして機能していて、部屋が別れているのはもちろん水道や電気も通っている様子。
構造部には「B-Core」と呼ばれる独自開発したステンレス素材を使用。いわく、他の素材よりも10倍軽く、100倍強いそうで巨大地震や台風にも耐えられるとのこと。
さらに、建設にかかるコストを削減できるうえに、消費エネルギーも削減できたという。サステナビリティへの意識もうかがえる。
おそらく“世界最速”で建設されたビルである「Living Building」。これに飽き足らず、「Broad Company」はこの手法を用いて200階建て、つまり(物理的に)世界最高のビルの建設を計画中だとか。
「中国、高層ビル、超短期間」と3拍子揃っていると、その精度や安全性に疑問符が浮かぶのは否めないが……主張する強度が本当ならば、これはこれで画期的。
「早さ」や「高さ」に執着する必要性は薄い気もするけど、技術を生かして人口過密状態の都市や、生活水準の低い農村部の生活を豊かにしてくれることに期待したい。それにつけても、まずはこのビルの安全が保たれんことを。
最後に、建設風景と完成したビルの様子はこんな感じ。
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