ミツバチが巣を作るように建設作業をする「3Dプリンタードローン」が登場

空撮はもちろん、物資の運搬や高所の点検など活躍の幅が広いドローン。じつは、建築にも活かされようとしているらしい——。

「スイス連邦材料科学技術研究所(Empa)」と「インペリアル・カレッジ・ロンドン(ICL)」の研究チームは、飛行しながら建設作業をする「3Dプリンタードローン」を開発したとのこと。なんでも、巣を作るミツバチの群れからヒントを得たんだとか。

©Yusuf Furkan KAYA, Aerial Robotics Laboratory, Imperial College London / Empa

仕組みとしては、建設作業を行う「BuilDrones(ビルドローン)」と製造や品質管理を担う「ScanDrones(スキャンドローン)」役割分担をして建造物をつくるらしい。

実際の実験では、ポリウレタンベースで高さ2.05mの円柱や、セメントに近い材料でできた高さ18cmの円柱の建設に成功したとのこと。

©University College London

この技術を実際の建築現場で活用できるようになれば、高所のような作業スペースを確保しにくい場所でも建設がしやすくなるとのこと。また、被災地仮設住宅をつくる際にも活躍が期待できるんだそう。

将来、思わぬ場所に思わぬ建造物ができているかもしれない……。

© nature video/YouTube
Top image: © Yusuf Furkan KAYA, Aerial Robotics Laboratory, Imperial College London / Empa
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。