高さが無理なら「長さ」で狙え世界一。NYにトンデモないビルが建つ?
Big Benといえば、言わずと知れたロンドンのウェストミンスター宮殿(国会議事堂)に付属する時計台。ですが、こちらはNYに建設計画中だという「The Big Bend」。日本語で「曲がる」を意味するbendが、まさかこんなカタチになるなんて!
ビルをそのままねじ曲げる?
© ioannis Oikonomou – oiio architecture studio
つまり…こういうこと?
なんて冗談と思っていたら、どうやらこれ本当に進行中の計画だというのです。
要するに…こういうこと。
© ioannis Oikonomou – oiio architecture studio
建設予定地は、カーネギーホールや、話題のトランプタワーが隣接するマンハッタン57thストリート。ミッドタウンでも屈指の高級ホテルが立ち並ぶこのエリアには、ここ数年相次いで高層ビルの建設が始まっています。マンハッタンのスカイラインをすでに埋め尽くしているビルよりも、更に高いスカイスクレイパーが来年、再来年と完成予定。
そこに割って入ろうというThe Big Bendですが、その仕様はだいぶ違うようですよ。
「高さ」よりも「長さ」に
こだわりアリ
© ioannis Oikonomou – oiio architecture studio
NYとアテネを拠点に活動を展開するデザインアーキテクト「oiio architecture studio」。彼らの斬新すぎるアイデアは、世界のどこよりも高いビルを立てることではなく、長さにこだわること。その施策がビルの構造を逆U字に曲げ1本でつないだ、このBentだったというわけです。
実際、摩天楼と呼ばれるNYにおいても市の建設条例による高さ制限があり、現在世界一の高さを誇るドバイのブルジュ・ハリファ(828m)のようなビル建設は無理。そこで全長で世界一を目指すことにスイッチ。完成すれば、長さはじつに1,220mにも及ぶそう。土地事情のルールをねじ曲げる代わりに、建物自体を折り曲げるなんて、まさかそんな手があったとは。
ミリオネアだって腰を抜かす
© ioannis Oikonomou – oiio architecture studio
イメージ図では、タワーのてっぺんが一部スケルトンのガラス床になる仕様のようだけど…。眼下の眺めには、さすがの億万長者たちも腰を抜かすに違いありません。
© ioannis Oikonomou – oiio architecture studio
まあ、あくまでコンセプト段階の話であって、これが実現する日が来るのかさえ分からいんですけどね。でも、本当にこんなタワーが立ったとしたら…考えるだけでもワクワクしてこない?